負荷平準化とサーバ仮想化

FF11が海外プレイヤーと日本人プレイヤーを同じワールド(サーバ)にまとめたのは、ひとつには1日の中でのサーバ負荷の平準化という目的があった。

合計ログイン数で考慮したときにも、このバランスが意味を持つことになります。つまり、ワールドを構成するサーバー群は、ピーク時間帯での負荷に合わせて設計されますが、ピークが長くなればなるほど、そしてオフピーク時間帯が短いほど、サーバーの稼働率は高くなります。ピークでは最大の同時ログイン数は4,000人を超えていますが、ピーク時間帯の異なる北米曲線が追加となっても、最大の同時ログイン数に大きく加算されないわけです。その結果、サーバーの稼働率を高く維持しながら全体のログイン数はバランスよく分布できるわけです。また、図には示されていませんが、全ワールドでの同時ログイン数の合計はピーク時で140,000人以上となっています。

FINAL FANTASY XI

FF11のサービススタートの頃は、まだサーバの仮想化技術はあまり一般的でなく、コストパフォーマンス的に見合わないものだった気がする。
しかし今や、仮想化技術がもてはやされるようになって久しい。各言語サーバを仮想化して1つのサーバ内で稼働させれば、よりダイナミックな負荷平準化が可能だろうから、こういう意味においては、多言語混合にする意味は、もはやないのだろう。


もっとも、負荷についてはオマケ的なもので、多言語混合サーバの最大の目的は、

「ゲーム内に常にプレイヤーの姿がある」状態が維持されている

第9回 ヴァナ・ディール国勢調査

ことだろうから、FF14でも多言語混合になる可能性はそれなりにある。


そもそも、多言語混合よりも中国からの接続の方がよほど深刻だと思う。サービスを提供してない国からの接続はすべて切ってしまえばいいのに。ノートPCでも動いてしまうような時代だから、長期滞在先からログインできなくなる人も多少は出るだろうけど。
リアル経済におけるスクエニへの影響と、ヴァナ経済におけるRMT業者の影響が両方絡むから難しいんだろうか。